【完】*花音* -秘密の赤ちゃん-






教室に戻ると予想通り、三浦くんが
待っていた



「理彩ちゃ〜んッ♪」



三浦くんが飛んでくる



「……理彩、ちょっとだけ喋ってくれば
いいんじゃないかなァ?」



茜がそう言ってくる



確かにそうかも……
これが最後の……会話かもしれない……



三浦くんには嫌われたくない…
どうしても……
でもあなたが好きだからこそ嫌われるの



「……ちょっと話そぅ?」



私は思い切って言うと万明の笑みで頷いて
くれた