ここはどこかの路地裏



誰も来ないようなとても静かな
ところで男と女1人が喋っていた



「…この赤ちゃんどうする気?」



「コイツか…
コイツはただの小道具にすぎん
コイツを使ってやつを誘き出す」



「なるほどね…
確か名前は…"瑞穂理彩"…」



「あぁ…
今回のターゲットはそいつだ」



「楽しみね…」



…―ここは教室



忘れ物をしたので教室に戻った



カタン



静かな教室は好き



誰もいないって感じがするから…



しかも放課後は夕日が綺麗に見える



「…綺麗」



思わず口に出てしまった



でも誰もいないからいいよね



「へぇ〜…
理彩ちゃんってそういうの好きなわけ?」



「誰!?」



「俺だよ、俺ッ♪」



またコイツかよ…



「…オレオレ詐欺で捕まるわよ?
三浦くん…」



「おぉ!!
理彩ちゃんに捕まるなら大歓迎ッ!!」



全く…三浦くんは口が常に動いて
いるわよね…



「こんな時間までなにしてるの?
下校時間とっくに過ぎてるでしょ?」



「理彩ちゃんを待ってたんだぁ〜♪」