【完】*花音* -秘密の赤ちゃん-






しばらくしてから茜が口を開いた



「エリカちゃんっていい子よね〜♪
今度友達になりたいなッ」



少しでも場所を和ませようと明るく
振る舞う茜に笑ってしまった



――クスッ



「……そんなに緊張しないで
今から話すことは全部本当の話なの
よく聞いててね」



少し言いやすくなれたので
今までの事を全部茜に話すことが出来た



「………そうな………
誰が一体…―」



茜は深刻そうな顔をした



「……実は…理彩に言いにくいんだけど
西口先輩が一番怪しいかも…」



西口先輩とは始めに出てきた副会長



「………なんで?」



異常に身体が震え、冷や汗が出てくる



嫌な予感がし…茜の上を見た



「…―ッ!!
茜、危ないッ!!」



西口先輩の事を話そうとしたら上から
鉄の棒で叩かれそうになったのを
私が助けた