【完】*花音* -秘密の赤ちゃん-






――あっという間に夜



「……ふぅ」



花音ちゃんと私は先にお風呂に
入らせて貰った



「………理彩ちゃん」



「……三浦くん………
どうしたの……?」



改めて"好き"と感じると心臓がドキドキ
とうるさい



………あ、月明かり綺麗……



電気をつけず、畳の部屋にいるので
月明かりがよく入ってくる



「……料理美味しかった………
今度は俺のために作ってよ………」



三浦くんの顔がよく見えない……
でも顔は赤かった…
たぶん私も……



「…………うん」



と返事をすると「じゃあ」と言って
出て行った



「……ふぁあああ!!
恥ずかしかったぁああ!!」



花音ちゃんを思い切り抱きしめる



「ブバ?」



花音ちゃんはよく分からないと言う顔を
していた



「……もう少し大人になったら分かるよ」



といい、ゆっくりと目を閉じたのだった―