「……すみません…
喋るのが苦手なので……」
人とあんまり喋った事がない
「一馬をとった理彩さんなんて嫌ッ」
それだけ言うと由加ちゃんがソッポを
向いてしまった
ちょっとショック……
「…ワガママでごめんなさいね……
一馬になるといつもこうなんだから……」
和美さんは由加ちゃんや一馬くんの
関係を知っているのかな?
反対はしていないんだから
いいお母さんだよね…………
「……由加ちゃん………
本当に一馬くんが好きなのね……」
和美さんが去った後に言ってみた
「うん!好きよッ!!」
「……どうして好きなの……?」
「私を守ってくれる所とか……
時々見せる真剣な顔とか……
優しいところとか………!!」
「……そう………」
「うんッ!!
ドキドキしたりキュンってなったり
安心するけど落ち着かない所とかが
私の中では"恋"って言うんだと思うの」
「………恋………」
じゃあ私が三浦くんに恋してたの!?
改めて感じると恥ずかしいかも……ッ!!
「…理彩さん…
さっきは嫌いなんて
言ってごめんなさい……」
由加ちゃんが傷ついたように言ってくる
「……いいよ
大切な事に……気づかせて貰ったから」
「………?」
よく分からないという顔になっている
由加ちゃんに教えられるなんて
私もまだまだ子供だなぁ〜………
今日のご飯はみんなに美味しいと
言われて嬉しかった事を覚えてる…

