【完】*花音* -秘密の赤ちゃん-






私が好きなのは…―一体誰?



「…理彩ちゃんッ♪
なにしてるの〜〜??」



「………あ……なんでもない……」



なにやってるの!?


心配かけてどうするのよ!!



「………花音ちゃん任せた……」



それだけ言うと花音ちゃんを渡し、
エプロンをつけてキッチンに入った



「おぉ〜!!
理彩ちゃん似合ってる〜♪」



「……確かに…」



――ムッ―



こっちを見て褒めた一馬くんを睨んでいる



「……私だって………」



と言うと由加ちゃんがキッチンに入ってきた



「………手伝ってくれるの?」



「ん」



と言うと素早く包丁を準備した



由加ちゃんはジャガイモの皮むき、
私は肉じゃがの準備を黙々と続けていた



「……あんたたちなにか喋りなさいよ」



黙っていた私達を見かねたように
和美さんがわって入ってきた