【完】*花音* -秘密の赤ちゃん-






結局意識が戻ったのは朝になって
からだった



「………ん………?
………眩しい………よぉ……」



目がさめると見慣れない光景に戸惑う



え………っと………
ここはどこだっけ………?



隣を見ると…三浦くんと花音ちゃんと
花音ちゃんの年頃の子が寝ていた



もしかして……この子が"凜"ちゃん…?



「……ハッ……!!
今何時だろ………?
時計、時計………」



ガサゴソしていると三浦くんが起きた



「……ん?
理彩ちゃん何してるの?」



「………時計………」



「時計がどうかした……?」



三浦くんが完全に寝ぼけていた



「………学校………」



「あぁ…学校ね…」



学校ねじゃないよッ!!



急いで制服に着替えなきゃッ!!



………あ……
家に忘れてた………



なにしてるのよ………
私のバカッ……



「……今日休みだよ、理彩ちゃん」



「………え?………
だって………平日………だよ?」



「忘れちゃった?
今月は学校記念日で今日がそれで休み♪
眠いからもう一眠りしよーッと」



完全に忘れてた………
色々あったから……



「……お兄ちゃん、ご飯だよ………」



「えぇ!?
もう一眠りしたいんだよ、お兄ちゃんは」



「なにいってるの?
休みだからってノンビリしてたら
いつの間にか終わっちゃうんだからねッ!!」



「……由加
昨日は凄い聞こえたぞ?
一馬とやって気持ちよかったか?」



「…ッ!!
な、なにいってるの!?
おおおお客さんの前で…!!
今回だけだからね…!!」



随分、由加ちゃんに慣れてる……
実は……腹黒い?