花音ちゃんの頭を撫でた
よく寝ているから起きる感じが
まったくない…
「……あ…れ……?
…三浦くんの……お父さんは…?」
「…あぁ
離婚したからいないんだ」
「……ごめん……なさい……
デリカシーが…なくて………」
――クシャ
「……いいんだよ
理彩ちゃんはそんなやつじゃないって
知ってるからさ……」
と言いながら撫でてくれた三浦くんだけど
なんだかつらそうな顔をしていた
…―クラッ
………あれれ?
頭がクラクラ……してきた……
あ、そうか………
今日は……色々あったから………
疲れちゃったんだ……
♪〜♪〜♪
また携帯が鳴り出した
今度は……誰?
よくディスプレイを見てみると親から
だった
『………はい』
電話に出ると母親と父親、両方
いるみたいだった
《よかったわッ……!!
理彩、無事だったのね!?
あんなメールが入っているからビックリ
したわよ…!!》
『………ごめんなさい………
でもあれは……事実なの………』
《そう……
分かったわ……とにかくよく休みなさい
あとはお母さん達が警察に言うから……
花音ちゃんにもよろしくね……》
親には全部話してあったから花音ちゃんの
事も知っていた
よかった………優しい親で……
そこから意識がなくなった

