もしかしたら親かも……
さっきメールで人の家に泊まる事と
さっきまでの事を話したから
色々聞きたいのかもしれない…



『………はい?』



《…やぁ、理彩ちゃんだね?》



なぜか恐怖を感じて身構えた



《身構えても君の所に行かないから
安心しなよ……》



どこかで見張っているの…?



『……なんの……用ですか…?』



とりあえず冷静にならなきゃ



《理彩、君は俺の花嫁だ
美しくて冷たい君が好きだった
あとは君の頭脳が俺たちの研究に役に
立つんだ…》



《……君の冷たい氷は三浦和哉くんに
よって溶かされている…》



『……なにが………言いたいの…?』



《……要するに和哉は邪魔だ………
近々排除するんだ
その日まで待ってろ………》



――ゾッ



とても怖くなった時だった――



「……大丈夫
俺はどこにも行かないよ、理彩ちゃん」



手を握ってくれている三浦くんの手が
優しくて泣きそうになってしまう……



「……あり……がと……」