【完】*花音* -秘密の赤ちゃん-






強い力で誰かが私を
連れ去ろうとしている…!?



「…や、やめてッ!!
なにするのよッ!!」



「…!?
り、理彩ちゃん!?」



私の腕の中には花音ちゃんが
いる



どうしよう…
花音ちゃんが危ない…―!!



「…やめてってばッ!!」



――ガブッ



「いってぇー!!
この女なにすんだよッ!!」



な、殴られる―!!



目を瞑ったその時―



「…理彩ちゃんに
なに手をあげようとしてるのかな?」



み、三浦くん!?



なぜか互角で戦っている



三浦くんって強いんだぁ〜
初めて知った…



「…あッ!!
もう1人男がいるッ!!」



私の言葉で振り返った三浦くんが
やられてしまった



「三浦くんッ!?
だ、大丈夫!?」



「平気だよ…
それより理彩ちゃん逃げて…!!」



男が私を連れ去ろうとする



「この女が手に入ればいいんだよッ!!
あとこの男の弱点も女みたいだしな!!」



私を殴った



――パンッ



「いった…」