「あの子ったら本当にバカよね〜
理彩ちゃんに迷惑かけてなにしてるのよ
起きたら殴ってやるわッ」
なんで明るく振る舞えるんだろう?
一番辛いのは和美さんのはずなのに……
「…すみませんでした
私のせいで三浦くんが大変な事になって…」
言いながら涙が出そうになってしまった
なんで私が三浦くんを庇えなかったんだろう?
庇う時間ならあったのに……
後から後悔しても遅いのに
どうしても後悔してしまう自分がいる
「理彩ちゃんのせいじゃないわよ
あの子が勝手にやったことよ
それに……私ね、あの子の事信じてるから…
絶対に生きて帰ってくるって……」
“信じてる”なぜか耳に残った
私は心配ばかりしていて三浦くんを信じてられなかった
和美さんのお蔭で気づいた
私も三浦くんを信じよう…いや、信じてる
「……私もです」
今度こそ私は三浦くんの役に立てるようにしたい
絶対に三浦くんを死なせないッ!

