「死んでなんかない……
カズなら言うと思うな……」



「三浦くんが……?」



ふいに聞こえてきた茜の声が耳に響いた



私たちは手術室の前の椅子に腰掛けた



「うん
まだ俺は生きてるよ〜♪って笑って出てきそう」



少しだけ笑えた
だって本当に出そうだったから



少し、病院が騒がしくなった
受付の方で聞き慣れた声が聞こえた
和美さんだった



「……和美さん……」



私の声に気づいた和美さんは笑ってこっちにきた



なんで笑っていられるんだろう…?