【完】*花音* -秘密の赤ちゃん-






救急車の中ではみんな静かだった



さっきのを見てみんな何も言えなくなったんだろう



救急車の中の人は三浦くんの手当てや息の確認などをしていた



「……三浦くん…頑張ってッ……」



何気なく私が呟いた言葉がこれだった



茜は私を見ている
だけどゆっくりと微笑んだ



『……理彩、大丈夫
大丈夫だよ………
三浦くんだもの……』



何故だか茜の言葉が聞こえたような気がした



花音ちゃんは茜の膝の上で私に



「…バブッ♪」



と言った



たぶん、『大丈夫だよッ♪』って言ってくれたんだと思う



そうだよね…―
三浦くんだもんね―…



もう一度納得して三浦くんの顔を見た