蘭蝶Ⅲ【完】

ハッと目が覚めると、見慣れた天井が目に映る


桜「…総長部屋……」



ふぅーと息を吐く

頭痛はだいぶ治まっていた



蓮「桜?」


声のする方を見ると、蓮がドアのところに立っていた



桜「あ、蓮。おはよ」



そう言って起き上がると、呆れた顔をした蓮がいた


蓮「あのな…いきなり倒れて、目が覚めたと思ったら

『おはよ』はないだろ?

第一今は朝じゃねぇ」


桜「あ、そうなの?」


蓮「あぁ。で、大丈夫か?」

桜「うん。頭痛もだいぶ治まったし」



そう言うと安心した表情になる


蓮「さっきまで随分うなされてたようだったけど…

夢でも見たのか?」



蓮の一言で夢のことを思い出す