蘭蝶Ⅲ【完】

幼いあたしと…知らない女の子…?

その子は、あたしと同い年くらいの子だった



「さくらぁ~きょうもこーえんにいこうよ!」

桜「うんっ!」



あ…

この声…

さっき、聞えてきた声と同じだ


そっから二人で公園に行って…



「あ、だれかさきにあそんでるこがいるよぉ?」

桜「ほんとだぁ~!はなしかけてみようよぉ」



幼いあたしたちは先に来ていた男の子二人に話しかけた

…この男の子…見覚えがある

誰かにすごく似てるんだけど…思い出せない

そこから4人で仲良く遊ぶところで映像が途切れた



桜「今の…何だったの…?」


幼い頃のあたし…?

でも、一緒にいた女の子を知らないし、あの男の子たちと遊んだ記憶もない


ただ…懐かしい、と思った


桜「ッッ!!」



そこでまた頭が痛くなってきた

さっきよりもひどい頭痛に意識が遠のく


「…ずっと…一緒じゃなかったの…?」



その声を最後に、あたしの意識がまた途切れた―――――