蘭蝶Ⅲ【完】

それを聞いて空兄と総兄の表情が険しくなる


空「…千夏ちゃん、気をつけろよ。

あいつはどんな手段でも使って絶対に暴くぞ」


総「あぁ…あいつは本当に危ない。

顔に出てるってことは、もう何か手を打ってあるはずだ。

…多分、バレるのも時間の問題だ」


千夏「え…?」



二人の言葉に千夏だけじゃなく皆も驚く


でも、あたしはその他にも一つ思うことがあった

…何で、二人がこんなにあいつに詳しいの?

あたしが今までのことを喋ってるから、多少なら分かる。

でも、そこまで詳しく分かる…?



桜「…ッ…」



頭が…痛い…

さっきまでなんともなかったのに…何で?

とりあえず、今はそのことは置いておこうと思い、

皆の話しを聞く


空「でも、今は高松のいるのが妥当だろうな。

千夏ちゃんは誤魔化しとか得意だろ?

…上が揺れれば下も揺れる。

だから、千夏ちゃんはこっちの切り札だ」



総「あぁ。だから、とりあえずは隠し通せ。

バレたらばれたでなんとかする」