蘭蝶Ⅲ【完】

それから翔太は静かに涙を流した



翔太「…俺は…」


桜「俺たちのところへこい。蘭蝶には、お前みたいな奴もいっぱいいる。」


翔太「…蘭蝶…」


桜「あぁ。今日からそこがお前の居場所だ。ところで、名前は?」



ずっと、“お前”と呼んでいたけど、仲間をお前だなんて呼びたくない



翔太「…翔太…」


桜「翔太か。今から俺についてこい。仲間を紹介する」



あたしは立ちあがり、翔太を蘭蝶へ招待した――――




あの時、何故死のうとしたのか

あれから理由は聞いた


でも、それはあたししか知らない


陸たちは、今でも知らないんだ