大切なキミ



「啓太くん、これからよろしくね」

「あぁ、こちらこそよろしく」

…なんか、お見合いしてるみたいだ


「…ねぇ、向こうでおみくじしようよ!」

おみくじ、かぁ…

「いいな、今年一年はどんな年になるか」

「じゃあ、早くならぼう!じゃないと、こんじゃうよ!」


そう言って麻紀は俺の手をとって繋ぎ、おみくじの所へ走った


……てか、恋人らしいことしたのこれが初めてだな
彼女に先を越されるとは…


「…啓太くんどうだった?」

「俺は大吉、麻紀は?」

「すごい!…私は、凶だょ…」


うわっ、凄い落ち込みよう…

「…こうやって木に結びつけてたら大丈夫だよ」

「…ありがと、」


よかった、ちょっとは元気になったみたいだ