{ありがとう。}


その一文だけで、二人の結末がわかる。


「仲直りしたみたいだな。」


廉斗のところにも、慎二からメールがきたらしい。


「戻るか。」


「うん。」


私たちは、近くのファミレスで時間を潰していた。


「なぁ…花梨はなにがあっても俺を信じてくれる?一生ついてきてくれるか?」


「もちろんだよ。廉斗だって私を守ってくれるよね?信じてくれる?」


「当たり前だろ?」


私たちは、深い口づけを交わした。


「ってかお前守る必要ないだろ。そんな喧嘩できるんだから」

「あっ?」


思いきり睨み付ける。


「こえ~。」


「お前マジで黙れよ。車の中でタバコ吸ってやるからな。」


「絶対やめろよ。」


廉斗は、今の車を大事にしてるから、車内は禁煙だ。


免許をとって、初めて自分で買った車なんだって。


私たちは、じゃれあいながら車へ戻った。