そこから、私たちの殴りあいが始まった。
どれくらいそうしていたのかわからない。
気づけば私も琴弥も、息が上がっていて、顔中血だらけ、アザだらけ。
「お前だって、わかってるはずだ。慎二が浮気しないってことも。あれは妹だったんだ。あいつは、私たちに余計な心配かけないために、家のことも妹のことも黙ってたんだよ。あいつは家出してきた妹を説得して帰らせてたんだ。」
「妹?」
「琴弥の気持ちもわかるよ?後からあれは妹だって言われても言い訳にしか聞こえないよな?けどさ、一回くらい許してやれよ?ってか浮気じゃないけど」
琴弥は、小さく『慎二…』と呟いたきり黙り込んでしまった。
「行こう。琴弥。」
この頃、私はまったく気付かなかった。
廉斗が私の携帯に電話しまくってたことに。
どれくらいそうしていたのかわからない。
気づけば私も琴弥も、息が上がっていて、顔中血だらけ、アザだらけ。
「お前だって、わかってるはずだ。慎二が浮気しないってことも。あれは妹だったんだ。あいつは、私たちに余計な心配かけないために、家のことも妹のことも黙ってたんだよ。あいつは家出してきた妹を説得して帰らせてたんだ。」
「妹?」
「琴弥の気持ちもわかるよ?後からあれは妹だって言われても言い訳にしか聞こえないよな?けどさ、一回くらい許してやれよ?ってか浮気じゃないけど」
琴弥は、小さく『慎二…』と呟いたきり黙り込んでしまった。
「行こう。琴弥。」
この頃、私はまったく気付かなかった。
廉斗が私の携帯に電話しまくってたことに。
