体で伝える愛言葉

普段の私なら、勝手にしろってキレてるけど、ここで私が琴弥を見捨てたら、琴弥は一生立ち直れないだろう。


「大人になれよ。クスリに逃げて、イカれて何が楽しいんだよ?らしくねぇよ。男と別れたくらいでメソメソしやがって。お前の方がウザいんだよ!!」


琴弥は、キョトンとして私を見ている。


つるみはじめて三年間私たちは、一度も喧嘩なんてしたことなかった。


これが、初めての喧嘩。


琴弥の目から涙が流れる。


「お前に何がわかんだよ!!何の悩みもねぇで廉斗とイチャイチャしてんだろ?お前は廉斗とやってりゃいいんだよ!!」


そういって琴弥が掴みかかってきた。


クスリのやりすぎでガリガリに痩せていたのに、力は強い。


「出てけ~!!」


琴弥が殴りかかってきた。


気がつけば、私も殴り返していた。