「…幼稚園の頃から、健斗は夏織しか見てなかった」
眞鍋は寂しそうに言った。
「お前もしかして…」
そう呟くとクスリと眞鍋が笑う。
「馬鹿みたい。あたしは早く貴方と夏織がくっついて、健斗を諦めさせてほしいの」
馬鹿みたいなわけあるか。
ただ、眞鍋は
「酒井のことが、好きなんだろ?」
恋している健斗に恋した。
眞鍋は寂しそうに呟いた。
こいつも幼稚園の頃から酒井を見てきたのだろう。
「頑張ってね、豊岡。健斗の為にも、あたしの為にも、…一番は夏織の為に」
そう言って、眞鍋は歩き出した。
俺がするべきことは一つしかない。

