「豊岡」 昼前に登校してきた俺を下駄箱に立って待っていたのは夏織チャンと仲がいい、眞鍋だった。 「…なに」 「…貴方って、夏織以外には本当冷たいのね」 あきれぎみにぼやき、眞鍋は溜め息をついた。 「なんの用?」 ぼやきを無視して率直に聞く。 「夏織は遊び?」 その言葉で息が止まるかと思った。 眞鍋がそう聞いてきた、ということは夏織チャンがそう思っているということ。 「んなわけ、ねぇだろ」 眞鍋はふーん、と言いながら俺を確めるように見る。 「でも、女遊びが激しいってのは本当でしょう」