狼彼氏に甘いキスを



 好きなのはあたしだけじゃないってわかるから。


「幼馴染みなの。なんか、冗談で告白とかしてくるような奴だから」


 あたしがそう言うと豊岡くんはムスッと言った。



「しばく」



 おいおいおいおいおいおい!


「だから、ただの幼馴染みだってば!」


 そう言うと、豊岡くんはあたしを閉じ込めるように壁に両手をつく。

 いきなりのことに思わず肩をすくめる。



「多分、あいつはそんなこと思ってない」



 それは、どういう…?


「夏織チャンは俺のなのに…」


 ドキン、と胸が音をたてる。

 囁かれた言葉が甘い。