狼彼氏に甘いキスを


「ほ、細くない!」


 また、きつく言ってしまった。



「いや、細いよ。ちゃんと食べないと行くところにも行かないよ?」



 …ときめいてたあたしが馬鹿だったのかしら。


「…っい!?」


 とりあえず豊岡くんを殴っとく。

 痛がる豊岡くんを置いて、あたしは立ち上がる。


「ちゃんと伝えたからね。」


 そう言って屋上を降りる。



 残った豊岡くんが頬を押さえながら唖然とする。



「ポッキー忘れてるし…」