「……」 「聞かせてよ。暖人の気持ち」 そんなに、 ――――寂しそうな顔をしてるんだから、 言いたいことがあるんでしょう? 暖人は少し驚いてから、あたしが座ってるベンチに座った。 近い距離にドキドキする。 「夏織はさぁ…」 暖人はすねたように喋りだした。 「俺のこと、本当に好き?」 びっくり。 そんなこと考えてるなんて。 「好きに、決まってる」 恥ずかしい。 好き、って言うのはすごくドキドキする。 「だったら、もっと俺に色々言ってくれてもいいだろ?」