キミと私の49日間 ~虹の端できっと・・・~

そして、ひそひそ… ではない声

「おい!見ろよ、転校生とあいつ」

「まじかよ…」

「ありえね~」

本人たちは、小声で喋っているつもりなんだろうが、俺のところまで丸聞こえだ


キーンコーンカーンコーン…

授業の終了を表すチャイムが鳴った


「なあなあ!」

前の席の佐渡がくるりと振り向いて声をかけてくる


「ん?なんだ?」


「昼ごはん一緒にたべねぇか?」


「別にいいけど…」


「んじゃ、それだけ!」


そう言うと、そそくさとどこかに行ってしまった。

することがなくなった俺が机に突っ伏して少し寝ようかという考えが頭をよぎった時だった


「「「中川く~ん!」」」