キミと私の49日間 ~虹の端できっと・・・~

「ほら、やっぱり教科書必要だろ?

だから、一緒に見るぞ」


俺は小声で話しかけた


「いや、本当にいいから…

どうせ、1回あたったから、次はあたら ないだろうし…

それに、一緒になんて見れないでしょ? 」



「見れるよ

こうやって、机くっつけたら一緒に見れるだろ?」

俺はそう言った後、机を動かした


授業の邪魔にならないように、と音が鳴らないように慎重に動かしたけれど、どんなに頑張ってもガタガタと 鳴る机は周りにいた奴らの耳に聞こえるらしく、ちらちらとこちらの様子をうかがっている奴もいる