「あ、ああ。そういうことだ 心海、学校行くんだろ? 電車遅れるんじゃねーの?」 少し戸惑っているように聞こえるのは気のせい、ということにしておこう。 「人の家の前で待ち伏せしてた人にそんな事は言われたくないですけどね。 それじゃあ、いってきます。」 いつもの癖のせいか、思わず言ってしまった言葉を理解した瞬間、自分の口を押さえた。 「いってらっしゃい」 その時のあなたは笑顔で、私にはとても輝いて見えました_______。