キミと私の49日間 ~虹の端できっと・・・~


「え~、忘れちゃったの?」

忘れるとかいう以前に、何も聞いてないんですが?

なんてことを言っても意味が無い気がしたので、黙っておく。


「しょうがないな~、それじゃあ教えてやるよ」

「しょうがないとか思っているんでしたら、別に話さなくても結構です。
今から学校なので、それじゃあ…」


そう言って目の前を通り過ぎようとしたとき、手首を掴まれた。

この人は手首を掴むのが好きなのか、と問いたくならないこともない。

「…なんですか?」