キミと私の49日間 ~虹の端できっと・・・~


いつもと違うことを考えていた為か、いつもよりも家に着くまでに時間がかかった。

家の鍵を開け、ガチャッという音をたてながら戸を開ける。

誰もいない家は不気味な程静かで、物音一つしない。

“ただいま”、“おかえり”こんな言葉を言ったのは、聞いたのはいつだっただろう?

でも私は言ってしまうんだ。

「ただいま」

この一言を。

誰に言ってるのかなんて自分でも分からない、聞いてくれる人も応えてくれる人も居ないことを知っている、だけど言ってしまう。