Myストーリー

 しばらくいくと、分かれ道にさしかかった。

 「じゃあな、俺こっちだから。また、なんかあたらいえよ。じゃあ」

 「じゃあ・・・」

 レンの笑顔にすこし心がきゅんとなった。

 (なんでありがと〜もいえなかったんだろ・・・)
 岬はレンの姿が見えなくなると、再び自転車をこぎはじめた。 

 (レン・・・ありがと)
 心の中でそっとつぶやくと、レンなどいるわけもないのに、ふと振り向いた。