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 だれもいない自転車おきば・・・。
 
 「またやっちゃった。」 岬は、小さくつぶやいた。 
 「お〜い。そこの不良少女!」

  「?」
「こっちだよ!!
   雪山岬!!」

 「だれ?!」
岬が振り向くと、金髪で青い目の青年がたっていた。
 「なんだよ。私になにかよう?」
  岬は、つい怒鳴りつけてしまった。

 「別にようってほどじゃないけど・・・元気ないなって思ってさ。」 
 
  岬は、自分にも心配してくれる人がいるんだな。と思うと嬉しくなったが、いつものくせで

 「あっそ・・・」
といってしまった。

 なんだか、岬は素直じゃないことがはずかしくなり、大急ぎで自転車に乗って立ち去ろうとした。