彼女は、空になった







―‥俺達を気にすることなく脱ぎ
捨てた、ワイシャツ。



上半身下着姿になった桃華の左腕
の二の腕と右腕の手首にあった
サポーターの下には、普通ではな
い刺青が彫ってあった。



二の腕には名前と生年月日。


そして、腕から生えた鎖に吊るさ
れ無惨に死んでいる、一匹の狼。


手首には、どこかの国の紋章。
印の下に【fool,R,I,P,】と。



「‥(どうゆう意味だ?)」

俺の気持ちを察知したのか桃華は
手首を俺に向け言った‥―。

















『愚か者よ、安らかに眠れ。』