彼女は、空になった








『―‥ハァ‥ハァ‥‥。』



「桃華‥‥‥‥‥―。」



雪、そんな顔しないで。


あたしは、大丈夫。大丈夫なの。




大丈夫。大丈夫。


大丈夫なのに‥――。





『も‥‥う、‥大丈夫。』


「―‥あぁ、汗かいたな。

着替えよう。保健室行くぞ。
歩けるか?」


『―‥‥うん。』


「渓達も、一緒に来い。
もう、授業遅刻だろ。」


「―‥‥わかった。
遙くんたちも行こう。」


「あぁ。」




まだ、意識が朦朧とする。


汗でワイシャツが体に張り付く。




静かに、誰も何も言わずあたし達
は、保健室に向かった。