彼女は、空になった









―‥ガバッ!!!!!!




『―‥ハァッ‥ハァハァ‥‥。』




―‥汗が、止まらない。
目からは透明の液体。
手は震え、呼吸が不規則だ。




『ハァハァハァッ‥‥‥。』




―‥あの日を、こうやって夢に
見るのはいつ振りだろう。





1人で深い眠りに落ちると必ず
見てしまう、この悪夢。




吐き気がする‥―。
生暖かくて、あの血の匂い。


ドロッ‥と、あたしの体を伝って
いく父の血液。





『―‥や、やめ‥てっ‥。』



―‥駄目だ。吐きたい。




屋上を駆け下りトイレに向かう。