彼女は、空になった






「シカトしてんじゃねぇよ。


そんな柵ギリギリのとこに突っ立
って、お前は死にたいのか?って
俺は聞いてんだよ。」



「ハルー。
喋らないんだから、無理矢理聞こ
うとするなって。」



『‥‥で?なに?』



「うお、喋った。」



「幹生うるせ、」



『(誰、この人。)』



「お前、死にてぇの?」


『別に。』


「へぇ。お前、名前は?ネクタイ
青だから新入生だろ?」


『―‥他人に名乗る名前は悪いけ
ど、持ち合わせてないの。』






――‥この男、目が嫌いだ。

何でも見透かしたように品定めす
る感じが凄く、嫌いだ。