彼女は、空になった







『―‥ん?』



「お前と雪くんって‥―。

付き合ってんだろ?」



『―‥は?なんで?』


「俺、見たんだよ。

お前と雪くんが保健室で
抱き合ってんの。」


『―‥‥軽蔑するかな、


付き合ってはないよ。』


「‥どうゆう、関係?」


『端から見ればセフレ。

でも、中身を見れば家族。』


「‥‥やっぱりお前は難しすぎて
よくわかんねぇな。」



『―‥うん。ごめん。』


「お前って弱いの?
強いの?どっちだよ。」


『――‥それはあたしが、決める
ことじゃないから。


他人が決めること。』


「まあ、確かにな。

俺から見たお前は、儚いのに
消えてしまいそうなのに、
わかんねぇけど、強く見える。」




よいしょっ‥と、彼は立ち上がり
屋上から出ていった。





『―‥‥‥強い、か。』






―‥あたし以上に、弱く狡い人間
なんていないだろうに。