彼女は、空になった








―‥1人が、嫌いな訳じゃない。



むしろ、あたしは1人の時間が
とても大好きだ。



最近、常に誰かといる。

少しだけ、息抜きをしよう。




―‥そう思い、来たのは屋上。


キィー‥。




『―‥‥‥いたんだ。』



「―‥よぉ。」


『よぉ。』




遙の隣にストン、と座る。



「―‥渓達いねぇのか。」


『1人になりたい気分だった。』


「―‥わりぃな。俺いて。」


『別に。

でも、悪いと思ってんなら帰らな
くていいから黙ってて。』


「相変わらず生意気だな。」


ハハッ、と笑う遙。



いつ見ても遙の笑顔は綺麗だ。

――‥この、空より。








ポスン。



仰向けに横たわる。

見えるのは、空の屋根。



―‥続く。空はどこまでも限りな
く永遠に続いている。










―‥嗚呼、人間って儚い。