彼女は、空になった








「もう、高校生なったんだから
自分の世界を広げるのも
良いんじゃないの?」



「渓の言う通りだよ?

視野を広げてみなよ。」



『‥渓達は、どう思う?

久木遙達のこと。』



「少なからず、あたしと玖美は
一緒にいて楽しいよ。

顔が良いからとか、そんな理由
じゃなくて‥‥―。

皆、明るくて飾ってなくて
出会ったばっかだけど良い人だと
おもうよ。‥―きっと、信用も
できるんじゃないかな。」


『―‥そう。』




―‥分かってる。分かってるよ。



あたしは、自ら自分の世界を
狭めてしまっている。



―‥警戒?壁?―‥違う。



―‥其処にあるのは恐れだ。