あたしも本当は、そうゆう人間に
なりたかったんだ‥―。
好き好んで、こんな人間らしくな
い人間になった訳じゃない。
「―‥なぁ。お前、なんか
あったのか?昨日も今日も顔が、
死人みてぇだけどよ。」
『あたしは毎日、死人。』
「なんだ、それ。
生きてんじゃねぇか。」
―‥呆れ顔の久木遙。
『生きながらの、死人。』
「‥お前って難しいな。
感情とか、ねぇのかよ。」
『ある。一応、人間だから。』
「遙っ!ちょっと、来い!」
「んあ?なんだよ、翼‥。」
ヨッコイショ、と効果音付きで
立ち上がる、久木遙。
久木遙に変わってあたしの元へ
やってきたのは、渓と玖美。
「桃華、どう?遙くんは。」
『渓‥―。どうって‥、別に。』
「今までの人達と遙くん達が違う
事くらい分かってんでしょ?」
―‥‥分かってるよ。
今まで、あたしに近付いてきた
人達は大抵、あたしの顔や体。
もしくは、名前の売れてるあたし
と友達になりたい。と、ゆう
ひねくれた感情を持ち合わせた
腹黒な人達だった。
あとは、―上條家の惨劇―を詳し
く知りたいとゆう卑劣な思いを
宿した腐った連中達だけ。
『あたし』を見てくれたのは今も
昔も、7人だけだった。
世界中で、たった7人。
