彼女は、空になった







瞼の裏に浮かぶ残虐的な忘れもし
ない、あの光景。



『やっぱり高校生になっても良い
気分の初日ではない、か。』




せっかくの青い空が、赤く見えて
しまう。





あいつ等まだかな‥―。





ただ、ただ景色を眺める。


だけど、目に映る景色は全て赤く
真っ赤に見えてしまう。




ドロドロ、と真っ赤に。