彼女は、空になった








「―‥桃華!起きて!」


『‥ん‥。起き‥た。』


「次体育だよ!サボろうよー!」


ニヤニヤしながら、あたしに
サボりを提案する玖美。


まんざらでもなさそうな渓。


そしてまだいる。美形不良4人。



『‥体育か。―‥サボる。』



「イェーイ!決まり!
屋上、行こうよ!」


「桃華。遙くん達もいるけど‥、
いい?大丈夫?」


コソッとあたしの耳の近くで小声
で話しかけてくる渓。




―‥深く関わらなきゃ良い。



『別に。気にしないし。』



―‥これが間違いだった。


彼は、彼等は人を魅了するのが
上手で眩しすぎた。


『他人とは深く関わらない。』



―‥そんな、ルールは彼等には
通用しなかったんだ。