彼女は、空になった







―‥今までの女達とは違う。


俺を、俺達を見ても媚びず
むしろ遠ざけて、興味の欠片すら
全く無さそうなコイツ。






―‥その死人のような目には何が
隠されているのだろうか。



「(‥この俺が、たかが女1人を
気にするなんてな。)」










―‥いま思えば、あの日あの時
初めて屋上でお前に会った瞬間
から、俺は既にきっとお前に
惹かれていたんだろう。



―‥ほっとけない。


いや、そんなんじゃない。



―‥深く、底まで知りたい。


そう、思ったんだ。