彼女は、空になった





「たっだいまー!」


「あれ、桃華?起きちゃった?ご
めん、トイレだった。」


『―‥ん、寝る。』




再び体を机に伏せたと同時に教師
が入ってきて授業が始まった。











「渓。こいつ‥、桃華は、お前達
がいないと寝ないのかよ?」


「まぁ、‥うん。
寝ないってゆうより、どっちかと
ゆうと寝れない、みたいな。」


「‥へぇ、なんで?」


「理由はあたし達の口から言うべ
きじゃないから。」


「そうか。」


――‥不思議な女。


ま、でも俺の名前を覚えてたのに
は微かに驚いた。

こんな不思議女のことだから普通
に忘れてるかと思ってたんだ。