彼女は、空になった








『(やっと着いた。)』



ガラガラ―‥


皆の視線が集まる。まだ、教師は
来てないみたい。



【不良高校】

確かに言われるだけある。

皆して頭も顔も濃いカラフルだ。


あたしも、髪の毛は明るい。だけ
ど顔はあんなギャル達より濃くは
ないはず。




「桃華!」


『(デジャヴだ。)』



何故か渓と玖美の周りにあの4人
がいる。――‥どうして?



アイツ等2年なのに‥―。

ふと、黒板を見る。



【今日は学年混合授業です!席は
決めてないから自由に座って下さ
い。静かにしてろよ!】



『(成る程、混合か。)』



渓達に向かって足を進める。


ガタン、

『眠いから、寝る。』


「ん!分かったよ。

授業、終わったら起こしてあげる
から。」

『ん、どうも。』




久木遙達の視線を受けながら、机
に体を伏せて目を閉じた。


隣に渓と玖美がいるから安心して
眠れる。





少し空いた窓から吹き抜ける柔ら
かい風、BGMには持ってこいの
小鳥たちのさえずり。




『(最高すぎる。)』







頭と心を無にしてみれば、あっと
いう間に夢の中だ。