彼女は、空になった







「えぇ!?ちょっ、桃華っ!」



ガチャン、




『―‥あーあ、玖美ママの弁当食
べたかったのに最悪。』






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「―‥おい、渓。あいつ‥、桃華
って名前なのか?」


「あぁ、うん!上條桃華だよ。遙
くん、知り合いなの?」


「いや、別に。」


「そうそう!昨日さ、遙からあの
子に話し掛けたんだよ。

ここに来たら、たまたま、あの子
いてさ。遙がいきなり話し掛ける
から俺もうビックリしたよ。」


「幹生、うるせんだよ。」


「桃華、態度悪くてごめんね。あ
の子、駄目なんだよね。

心を開いてない人には冷たくしち
ゃうの。」


「ふーん、猫みてぇだな。」


「猫だね、猫。」


「‥‥にしても可愛いな!おい!!
紹介しろ!渓と玖美!」


「翼にあの子はもったいない。」


「なっ!涼太ひでー!」