彼女は、空になった








憐、憐とは本当に色々あったね。

あたしのことを大事って、言って
くれて本当に嬉しかったんだよ。

憐は、普段はフニャフニャしてて
掴み所のない人だったけど、いざ
となるとちゃんと真剣に話を聞い
てくれて、包み込んでくれて理解
してくれたね。

そんなところが、大好きだった。


薬、やめるんだよ?心配だから。
お酒も程々にしてね?

憐は、なんだかんだ長生きしそう
だけど、一応ね!



お爺ちゃん、棗さん。

2人には本当に良くしてもらって
感謝ばかりです。

あたしのせいで、お母さんが死ん
でしまったようなものなのに。

本当に、ありがとう。


あたしの我が儘を聞いてくれて、
受け入れてくれて、嬉しかった。

こんな田舎街にまで、わざわざ足
を運んで一緒にご飯を食べてくれ
て、幸せだったよ。


ありがとう。ありがとう。

棗さんは、死ぬと決まった訳じゃ
ないって言ってくれたけどやっぱ
り、もうこの心臓は限界みたい。



だけど、本当にこの心臓が動くの
を止めるまであたしは、此処で、
精一杯生きるから。






生きた証を残すから‥‥―。