彼女は、空になった








『―‥◯月◯日


みんなへ、



あたしがいきなりいなくなって、
皆は焦っていたみたいだね。
お爺ちゃんから、聞きました。



本当に、ごめんなさい。


こうするしかなかったの。あたし
は死んでしまうから、死に様なん
か皆に見せたく無くて元気だった
あたしだけを皆には覚えていてほ
しかった。我が儘かな?



小さい時から一緒にいるのに何も
言わず、消えたあたしを渓と玖美
と雪は怒るかな?怒るよね、


言わなかった訳じゃないんだよ。

言えなかった。困らせたくなかった。

3人が居てくれなかったらあたし
はきっと、今生きて無かったと思
うんだ。3人が居てくれたから、
これまで生きてこれたんだよ。



辛い時も哀しい時も、3人が居て
くれたから頑張れたの。


支えてくれて、ありがとう。
こんなあたしを、家族だって言っ
てくれて本当にありがとう。

あたしの弱い部分も、全部受け止
めてくれて本当に本当に、ありが
とう。幸せだった。




3人には『ありがとう』と『ごめ
んね』が、一杯です。