彼女は、空になった








―‥パラパラと日記をめくり、目
を通してゆく。






【―‥◯月◯日

今日は、近所の子供たちと公園で
鬼ごっこをした。

走ると心臓が少し痛んだけど、と
ても楽しかった。

小さい時に渓と玖美ともした事を
思い出した。また、したいな。】





【―‥◯月◯◯日

今日は、河川敷にいる野良猫にキ
ャットフードをあげた。

撫でてあげると喉をゴロゴロ鳴ら
してて可愛かったなぁー。

遙が見たら、抱っこして離さない
んだろうなぁー。】






【―‥◯月◯◯日

今日は、買い物に行った。

帰り道で、中学生の男の子3人と
すれ違った。じゃれ合う後ろ姿が
幹生と翼と涼太みたいで、ちょっ
と笑っちゃった。】






【―‥◯月◯日

今日は、カレーを作ってみた。
ちょっと辛かったかなー?

そういえば、雪が作ったカレーは
辛すぎて食べれなかったっけ?
胃が焼けちゃうよ、あれは。】






【―‥◯月◯◯日

今日は、音楽を聞きながらお散歩
に行った。


憐が洋楽ばっか聞いてたから、あ
たしも好きになったんだよね。
英語の意味は分からないけど。】






【―‥◯月◯日。

今日は、お爺ちゃんと棗さんが来
てくれた。

夕飯を食べながらお爺ちゃんが、
皆の最近を教えてくれた。

あの写真は遙が持ってるらしい。
渓と玖美以外、馬鹿だから英語の
意味分かんなかったかな?って、心配になったけど。

お爺ちゃんが教えてあげたみたい
で一安心したのは内緒かな。】









――‥毎日、毎日。

俺達のことを書いていないページ
は無かった‥―。